こんにちは!アウトドアガイドのAKです。
私は20代の時にオーストラリアのケアンズでラフティングを学びに行った経験があります。
オーストラリアと言えばラフティングの本場で、日本にはないグレード4以上の急流とイメージ通りの自然豊かな国です。
3から激流と呼ばれています。
今回の記事ではオーストラリアと日本のラフティングの違いについて説明していきます。
ちなみに、当時私はケアンズに住んでおり、バロン川とタリー川でのガイド経験があります。
その経験と日本でのガイド経験から違いを説明していきます。
以下に私のラフティングの経歴などを書いた記事を貼っておくので、気になる方は読んでみて下さい。
オーストラリアと日本のラフティング違い
オーストラリアと日本のラフティングの違いを一言で言うと、激流のレベルが違います。
オーストラリアの方が激しい場所が多く、日本の方が優しいです。
違いをイメージすると以下のような感じ…
- オーストラリア
- 日本
激流を楽しむ、サーフィンなどの激しい遊び
そこそこの急流を楽しむ+ボートを使った遊びも楽しむ
一概には言えませんが、ニュージランドとオーストラリア、そして日本のラフテイングを経験した私のイメージはこんな感じです。
オーストラリアのラフテイングは、スリルを味わいたい人向け!
日本のラフテイングは、スリルはほどほどで遊びや景色を楽しむ人向け!
こういった違いかなと思いますね。
この2つの川のグレードは3~3+あるので、スリルを存分に楽しめます。
なので結局は、川次第という所もありますが、他にもオーストラリアと日本のラフテイングの違いをあげるとすると…
オーストラリアの方が危険な箇所が多いイメージです。
グレード6のセクションもあり、そこには絶対に行かないように何度も警告を受けました。
ガイド目線でから見てもやっぱりオーストラリアの川は難しかったです。
あと、オーストラリアのラフティングはオージ特有の陽気な感じが、いかにも本場でラフティングしているという雰囲気があります。
上手く言えませんが、海外特有の景色とオージ特有の雰囲気は、日本のラフティングではなかなか真似できない感じですね。
もちろん、日本には日本の景色や細かな気配りサービスなど、違った魅力があるので、どっちが良いと優劣を決めている訳ではありませんよ。
ここまで、違いについて説明しましたが、抽象的過ぎてよくわからないと思うので、次で細かく説明していきますね。
オーストラリアのラフティング特徴
ここでは、オーストラリアのラフティングの特徴を細かく説明していきます。
タリー川でのラフティングがよくわかる動画を見つけたので、イメージしたい方は動画をどうぞ。
ちなみに、水は少ないので乾季の時期のラフティングだと思われます。
雨季になるともっと水が多く迫力が凄いです。
英語
これは、当然ですがオーストラリアのラフティングでは英語がバンバン飛んできます。
日本人は英語が苦手な方が多いので、これを見ると不安になりますが、安心してください。
私も英語は苦手です!
『えっ?ガイドしていたのに?』そう思いますよね。
簡単な英語とボディーランゲージで、だいたいなんとかなります。
文法に気を使うよりも、出来ないなら出来ないなりの伝え方がありますし、ある程度は伝わるのでそこまで心配しなくてOKです。
この辺りは、また別で記事にしようと思いますが、ガイドも日本人は英語が苦手なのは知っています。
それに、簡単な日本語『マエコギー、チュカマッテ!』とかラフティングに関する日本語は、ほとんどのオージは扱えるので、楽しみましょう。
テクニカル
私が下ったバロン川とタリー川は、テクニカルな川でした。
オーストラリアは乾季11月~5月と雨季12月~4月があり、乾季の水が少ない時は非常にテクニカルになるんですよ。
具体的にいうと、水が減るので岩が出てくるので、岩をよけたり時には当てつつ川を下ります。
反対に雨季では、水量が増えるので波のパワーが上がるので、転覆しやすくなるイメージです。
テクニカルなためボートの上をジャンプしたり左右に移動したりと、日本のラフテイングよりもお客さんの力を必要とする場面が多いと個人的には感じています。
ワニがいる
オーストラリアの川にはワニが生息しています。
全ての川にいるかはわかりませんが、バロン川とタリー川いずれもラフティングをする川に普通に生息しており、実際に見たこともあります。
ただ、激流部分にワニがいるというのは聞いたことがないので、落水してもワニに襲われる心配はないでしょう。
ワニは流れのない湖のような場所にいるようなので、そういう場所では泳がせないようにと指導されました。
なので、ガイドもそこは把握しているので、心配せずに楽しめば問題ないです。
基本的に軽装
オーストラリアのケアンズは年中熱く、一番寒い時期でも20℃ぐらい気温があります。
なので、基本的にラフティングに来るお客さんの恰好は軽装です。
画像を見てもらえばわかりますが、皆肌が露出しているでしょ?
特に海外の雰囲気に影響されてか、日本人も薄着の人が多く男性は上が裸で下海パン女性はビキニ、こんな感じの恰好でラフティングします。
日本では、恥ずかしいとか言ってちゃんとした水着を着るだろう!って言いたくなりますが、周りも同じような格好なので堂々としていますね。
なので、ウエットスーツなどは基本着用せず、水着やビキニの上にライフジャケットとヘルメットでGOしているので、たくましいなといつも思っていました。
お客さんがタフ
さっきの軽装と関係あるのですが、海外でラフティングする人は基本的にタフです。
特にオージはタフで、落水や少々のスリルは笑って楽しんでいます。
かたやアジアの人たちは泳げない人が多いので、水に落ちると怖がりますね。
ただ、一度水に浸かってライフジャケットの浮力を体感した人は、比較的落ち着いています。
他にも、長い距離を流されてもケロっとしていたり、少々の傷ぐらいならNo worries(オーストラリア版のNo problem)で済ませて終わりです。
これも、海外特有の雰囲気がそうさせるのかわかりませんが、総じてタフだなといつも思っていました。
遊びは控えめ
ニュージランドやオーストラリアでラフティング経験がありますが、海外では遊びは控えめな印象を受けます。
日本のラフティングでは、飛び込み・ウイリー・滑り台・シーソーなどたくさんの遊びがありますが、海外では飛び込みやサーフィンぐらいしかしないことが多いです。
ラフティングの遊びに関しては下記の記事に詳しく説明しているので、参考にしてください。
おそらく、川自体が激しいのでそこまで遊ばなくても、お客様の満足度が高いという傾向からだと、私は思います。
後は海外のラフティングはコースが長い傾向にあるので、下るだけで体力を使うという配慮もあるのかなと…
それと、海外のラフティングは激流を売りにしているので、客層に子供ってあまり見ないんですよね。
お客さんも遊びよりも激しさを求めているからだと思います。
この辺りは会社の方針や川のレベルなどいろいろな要素があるので、一ガイドである私の推測になります。
危険度が高い場所が多い
オーストラリアのタリー川でのラフティングは、危険個所というのが多くそういったポイントでは、ガイドが事前に待機しています。
万が一転覆や落水した時は直ぐにロープなどで助けるためですね。
まあ、この辺りはガイドじゃないとわかりにくい部分ですが、私もガイドをしている時はそういったポイントでは、平静を装いつつも内心緊張していました。
もちろん、日本でも危険なポイントはありますが、数は海外の方が多いかなという印象です。
日本のラフティング特徴
ここからは、日本のラフティングの特徴について説明していきます。
ちなみに、これぞ日本って感じのラフティング動画を見つけたので参考にどうぞ!
こういう感じで、フォーメーション(座り方)を変えたり遊びつつ下るってイメージです。
また、日本のラフティングは比較的低年齢でも、参加できる事が多いです。
具体的には、小学生以下から参加可能なツアーもあります。
以下の記事は、ラフティングのできる年齢について詳しく書いているので参加する際は参考にして下さい。
危険度が低い場所が多い
日本のラフティングで最高峰と言われる四国吉野川でグレード3+です。
グレードが高いという所はそれだけ、激しい場所が多く危険な場所も多いです。
そのため、やはり海外の川に比べると危険な箇所は少ないです。
とはいっても、油断は禁物ですし、少ないだけで危ない箇所は存在するので、ガイドの指示にはしっかり従いましょう。
初心者さんからすると、グレード2レベルの川でも充分に激しく感じると思うのでグレードが低いからしょぼいとは思わない方がいいです。
遊びが多い
海外のラフティングに比べ日本のラフティングは遊びが多いです。
日本の方がファミリ向けのラフティングが多いので、そういった違いもあるんでしょうね。
日本では小学生の低学年からでもラフティングできる場合が多いので、必然的に遊びが多くなる傾向です。
特に子供には滑り台や飛び込みは大人気ですし、海外と日本ではラフティングに対するイメージが違うんだと思います。
最初にも言いましたが、海外(オーストラリア)=激流、日本=遊びつつ下る。
まあ、だからといって川の水量やどの川かでも変わるので、全部が全部この傾向にあてはまる訳ではないですが、イメージとしては間違ってはいないはずです。
ちなみに、ラフティングツアーで特に人気の遊びは飛び込みです。
下記の記事は飛び込みについて、詳しく書いているので興味がある方は是非読んでみて下さい。
装備多め
日本は四季がありますよね。
なので、夏場のラフテイング以外は、水温が冷たく軽装だと寒くて満足に遊べません。
7月~8月以外は、ウエットスーツはほとんどの河川で着用してラフティングする事になります。
他にも北海道や長野といった寒い地域ではドライスーツ(水が中に入らない)を着たりしながらラフティングします。
この画像を見てもわかる通り、顔以外全身覆われているでしょう。
ウェットスーツやドライを着る事は体温調整だけでなく、落水時の岩にあたった際の物理ダメージも軽減できるので、メリットは大きいです。
そう考えるとオーストラリアの人っていろんな意味でタフだなと思います。
オーストラリアのラフテイングと日本のラフテイングの違いまとめ
同じラフティングでも、当たり前ですが国が違えば微妙に変わってきますね。
私個人の主観ですが、やっぱり海外の自然は壮大でした。
規模が違うというか…
日本の自然とはまた違った魅力があるんですよね。
日本は、寂しさというか自然の音とか川の色とかそういった魅力が個人的にはあります。
ラフティングの話からズレてきましたね(-_-;)
文章で伝えると難しいですが、こう雰囲気とかアドベンチャーな感じはオーストラリアの方がある感じです。
反対にファミリーで家族旅行みたいなイメージが日本のラフティングにはありますね。
どっっちがいいとかではなく、どっちも違った楽しさと魅力があるので、この記事を読んで一人でも多くの方がラフティングに興味を持ってもらえたらなと思います。
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