こんにちは現役アウトドアガイドのAKです。
京都の保津川は、観光遊覧船として有名な保津川下りと、保津川ラフティングの2つのアクティビティがあります。
どちらがオススメなの?と聞かれると私はラフティング大好き人間ですからラフティングと答えます。
ただ、どちらにも違った良さがあるので、その人にあった方を選んでもらう方が間違いなく楽しめると思います。
あとはラフティングと、保津川下りがごっちゃになっている方が結構多いなという印象をよく感じます。
そこで、今回はラフティングと保津川下りの違いを現役アウトドアガイドの私AKが説明したいと思います。
保津川ラフティングと保津川下りの違い
結論から先に言うと、保津川ラフティングと保津川下りの違いはアクティブに参加型と、まったり観光型の違いだと思います。
※これはどちらも経験した私が感じた感想と表現なので、違うと感じる方もいるかもしれません。
飛び込みをしたい、急流を下っている写真を撮って欲しい、川の上をぷかぷか浮かびたいなど、川を体全身で楽しみたい方はラフティングをおススメします。
反対に激しいのはいらない、景色をゆっくり楽しみたいって方には保津川下りがおすすめかと思います。
保津川下りは創業120年の歴史がある観光遊覧船です。
ラフティングと違うところはやはり、120年の歴史から来る重厚な雰囲気など、これぞ日本というのを感じさせられます。
また、木造でここまで大きな船に乗ったのは初めてなので、大きさにも圧倒されました。
これは中々言葉では体験できない物なので気になる方は実際に乗ってみて下さい。
下記の画像のように、保津川渓谷を船頭さんの軽快なトークでゆったりと景色を見ながら下るのは日常では感じられない贅沢ですよ。
保津川下りに使用する船は、ラフティングで使用するボートよりも大きく縦に長い木の船で川を下ります。
1艇につき20人ほど乗っており船頭さんが3人~4人ほど乗っているので、ラフティングボートよりもスピード感があり、大人数でゆったり下ります。
またラフティングよりも安定感があるので、川が怖いやスルルが苦手な人も安心して乗れるでしょう。
私のイメージですがラフティングはアクティブで若者向け、保津川下りはのんびり観光をしたい人向けといったイメージです。
もちろん高齢者や家族連れの方もラフティングに毎年多数の方が、参加されて楽しんで帰って頂けています。
なので、正直年齢はあまり関係なく、その人の望むスタイルがどういったものかで変わります。
反対に保津川下りも若者や、アグレッシブな人が乗っても同じ急流ポイントを下るので十分楽しんでいます。
やはりラフティングと保津川下りの違いは、参加型か観光型に分かれるように私は思いますね。
そこで次は、保津川ラフティングと保津川下りの違いをもっと詳しく見て行きたいと思います。
保津川ラフティング
まずラフティングは下記画像のように全員フル装備で、ヘルメットからライフジャケット、寒い時にはウエットスーツと言わば川に濡れて落ちる事を前提にした格好です。
また、ラフティングの特徴として参加者全員がパドルを持ち、ガイドも指示のもと漕ぎながら急流を下って行きます。
ラフティングはゴムボートで1ボートMAX7人に乗り込みガイドさんが1人付き、チームで下ります。
ただ、ガイドが操船するだけではなくお客様自身でパドルを使い急流を下って行きます。
大波をチーム全員で下る事ができた達成感は非常に爽快です。
知らない人同士でも同じチームで感覚や気持ちを共有するので、ラフティングが終わる頃にはお客様同士が仲良くなっている事がほとんどです。
また、ラフティングガイドフレンドリーな人が多く、急流を下りながらガイドとのトークで盛り上がったりできます。
ちなみに、ラフティングガイドには外国人ガイド(特にネパールの方)が多いです。
彼らは不慣れな日本語ですが、外人特有の陽気な雰囲気でボートも上で歌ったり、踊ったりするので、言葉なんて関係ないぐらい楽のしませてくれます。
それ以外には、岩場の高台から飛び込んだりできるのもラフティングツアーの魅力です。
保津川の飛び込みポイントは高さ最大3m半、自分の身長が+されるのでスリル満点です。
こういった豊富な遊びができるのはライフジャケットや、ヘルメットを装備して行く水遊びを前提にしているスタイルだからですね。
また寒くないよう時期に合わせて基本的に無料で、ウエットスーツやドライスーツなどを貸してくれるので、寒さを気にせず思いっきり遊ぶ事ができますよ。
後は写真もガイドさんが撮ってくれるので、実際に下っている迫力満点の写真をバシバシ撮ってくれますよ。
写真は各社によってお値段が違いますが無料の所も有れば有料の所まで様々です。
また、飛び込みだけではなくラフティングボートを使用した様々な遊びも体験できるので、小さなお子様でも楽しめます。
下記の記事を読んで頂くと、初心者の方も楽しみ方や遊び方をイメージできると思います。
このように今やラフティングは誰でも気軽に楽しめる遊びになっており、特に京都の保津川は初心者には丁度いい激しさなので、始めてラフティングする方にはうってつけの場所です。
川の激しさも恐怖を感じる程ではなく初心者にも楽しめる丁度良い激しさです。
実際に70歳を超えた方も、グループで毎年来て下さり保津川ラフティングを楽しんでいます。
ラフティングのコースは何キロ?
ラフティングのスタートポイントは、トロッコ馬堀駅にから直ぐの山本浜という場所からスタートします。
そこで約6キロのコースを下りゴールポイントのJR保津峡駅周辺に到着します。
JR保津峡駅は非常に綺麗な景色で外国人観光客や景色を見ようとする人もいる程です。
ラフティングでボートの上から見る景色と、保津峡の2つの景色が観れるのも保津川ラフティングの魅力ですよ。
上記の画像がゴールポイントの景色でそこから見える橋がJR保津峡駅です。
そこから保津峡駅まで歩いて電車に乗り馬堀駅まで帰る形になります。
このラフティングの全長約6キロのコースに、保津川の急流部分が集中しているので正にラフティングにとってはベストなコースになります。
保津川ラフティングをしている、ほとんどのラフティングカンパニーでは、体験時間は約1時間半~2時間程度になります。
もちろん、雨の日でもラフティングはできるので安心してくださいね。
ラフティングは川で思いっ切り遊ぶので、全身濡れますしその事を想定した格好なので雨だろうが晴れだろうがどのみち濡れますから、正直関係ないんですよね。
逆に雨で水が増えると水位によりますが、普段よりもちょっぴり激しいラフティングができてラッキーですよ。
保津川下り保津川遊覧船
さて次は保津川下りについてもう少し説明します。
最初に説明したように保津川下りは明治28年頃から観光遊覧船として栄え約120年の歴史を持っています。
そのため、いかにも船頭さんというイメージの人も多く、それでいてホスピタリティーに溢れているので、とても軽快なトークを楽しめます。
また、保津川の歴史についてもよく知っているので、詳しく説明してくるので、歴史好きにはたまりません。
遊覧船に乗る外国人観光客も多く、日本の景色や歴史に興味を持っている人が毎日たくさん来ています。
そのほか、過去には著名人も多く訪れており、大正9年(1920)ルーマニア皇太子をはじめ、大正11年(1922)英国皇太子が国賓として日本を訪問の際に保津川の渓谷とスリルを絶賛されました。
国内でも太正4年(1915)に宮内大臣土方奉山公、大正15年(1926)には昭和天皇や、秩父宮妃殿下などが昭和58年(1983)に常陸宮妃殿下と皇族の方々と一緒にお下りになっています。
このように多くの著名人からも愛され続けています。
これだけでも保津川下りの魅力がわかりますよね。また保津川渓谷の四季折々の景色は大変おすすめです。
[table “16” not found /]このように、非常に美しい景観を備えた保津川の渓谷を船頭さんのトークを聞きながらまったりと下れるのが保津川下りの魅力的なんですね。
また服装は私服でOKなので(川に飛び込んだり濡れたりしないので)気軽に参加できますし、雨の日でも水量次第ですが下る事も可能です。
『雨や水しぶきで濡れたりしないの?』
そう疑問に思う方も多いでしょうが、保津川下りの遊覧船には天幕があるので雨の日や水しぶきで、濡れそうな時はそれでサッとガード出来るので雨でも濡れません。
そのほか、冬でも暖房があるので、そこまで寒くならないような工夫をしており、どの季節でも行けます。
それぞれの季節ごとの景色を観れるのは非常に魅力的ですよね。
反対にラフティングは冬(11月以降)になると流石に水が冷た過ぎるので厳しいです。
また保津川下りには売店船という船がありその売店船から飲み物や食べ物を購入できちゃうんです。
出典;嵐山まで保津川下り
上記画像の船が嵐山の近くで、待機してるんで遊覧船を見かけたら近寄ってきて食べ物や飲み物を売ってくれます。
私はみたらし団子とビールを購入して食べましたが、船の上で食べる団子とビールは最高でしたよ。
中々経験できない事なので1度は皆さんも経験されるのをオスススメします。
保津川下りのイメージはだいたい掴んでいただけましたか?
保津川下りの遊覧船は川遊びよりもまったりと、景観や船頭さんの歴史トークを楽しみたいや優雅にお酒や団子を飲食して下りたいといった方にオススメですよ。
保津川下りのコースは何キロ?
京都保津川ラフティングのコースは、ラフティングよりも2倍ほど長いです。
スタートポイントが亀岡駅近くの保津川下り乗船場という場所なので、ラフティングのスタートポイントよりも上流側になります。
そしてゴールポイントは嵐山の渡月橋付近になるので、コースとしては全長13キロと非常にロングコースになります。
出典;保津川下りコース紹介
実際に保津川下りで下る急流ポイントの名前も記載しています。
トロッコ馬堀周辺の山本浜から、JR保津峡駅までの6キロはラフティングのコースと同じコースなのでスリルもちゃんとあります。
そこから下流はそれまでのコースよりも穏やかなコースで、売店船でお酒や団子を買って食べる事が出来ます。
これだけのコースですが、遊覧船はスピードが速いので2時間程度でゴールまで行きます。
嵐山まで行くのでゴールしたらそのまま観光するのも面白いですよね。
京都屈指の観光地ですから当然人も多いですが非常に日本の魅力が詰まった場所ですから楽しめる事間違いないでしょう。
保津川ラフティングと保津川下りの料金比較
ラフティングと保津川下りの違いはわかったけど、皆さん次に気になるのは料金ですよね。
どちらの料金もちゃんと調べて来たのでご安心ください。
ただラフティングの場合は京都保津川ラフティングと検索したら複数の会社が出てきたので、料金は各社オプションやツアー内容で異なるので、しっかりと各社のホームページを見て違いを把握するのをオススメします。
保津川ラフティング料金
保津川ラフティングに関しては会社が複数あり各社料金の違いがありました。
また時期によっても値段が違うのでとりあえず現在この記事を書いた6月のお値段を記載します。
1番安いラフティング会社で2,980円でした。
複数の会社を見てみると3,000円~4,000円が相場で、だいたい私の長年ラフティングをした感覚でもそれぐらいです。
基本的には下るコースは各社同じですが、ツアー料金に記念写真が無料で付いていたりツアー料金は安いが、その他オプションで後からお金が必要だったりと各社で違います。
なので一概に料金だけで比較するのは得策ではないです。
ちなみに、保津川下りとほぼ同じ距離を下る1日コースツアーもあります。
そのほか、BBQプランの有無だったりコースが一緒でも遊びの内容が違ったりと、各社それぞれ特色があるので、保津川ラフティングに行かれる際は良く調べてから行くのをおすすめします。
保津川下り料金
3月10日~11月30日・12月1日〜12月9日 定員24名
[table “22” not found /]-
修学旅行生特別割引:3,510円/1人(35名様以上は3,300円/1人)・団体割引:35名から99名様までは5%引、100名様以上は10%引き
-
一隻定員になり次第、随時出船することがございます。
-
定員は、水量により変更する場合がございます。
-
3月10日~11月14日・12月1日〜12月9日(月〜金のみ) 定員/17名
-
一隻82,000円
-
月〜金は、随時出船いたします。
-
土、日、祝日は、お問い合わせ下さい。
貸切船
出典;保津川下り予約
ラフティングと料金を比較してもそこまで変わりませんね。
保津川下りはラフティングと違い会社が1つしかないので、比較はする必要がないので安心ですね。
一隻貸し切りができるのは初めて知りました。
貸し切りしたらさぞ楽しいでしょうね。
まとめ
今回の記事を読んでラフティングと保津川下りの違いは、ご理解していただけたでしょうか?
それぞれ同じ航路を下るのですが、1つ1つの違いを見ていくと違いが見えてきますよね。
スリルや体を使って全身で川を楽しみたいって方はラフティングをおすすめします。
反対に、船の上で景観を眺めのんびり優雅に景色を楽しみたいといった方には保津川下りで間違いないでしょう。
ただ、私から言えるのはどちらも実際に体験するのをオススメします。
理由は、それぞれにしかない楽しさがあるのでどちらも違った魅力を是非体験して欲しいから!
実際に両方を体験した私が強く感じたので、皆さんも是非これからの暑い季節に川に出かけて楽しまれてはいかがでしょうか。
【補足】この記事を読んで『ラフティングをしてみたい!』
そう思った方は、アソビューで予約するといいです。
- 他社価格よりも最安値を保証
- 24時間いつでもネット予約可能
- 当日の予約もスマホでカンタン
- アウトドア・インドア問わず300種類以上の遊びに対応
上記の通り予約ポータルサイトでは、断トツです。
というわけで今回は以上です。
コメント